(1904年~1984年 イスラエル人 物理学者)
学問だけではなく、運動能力(体操、サッカー)にもたけていて、現代柔道の創始者である嘉納治五郎にも出会い西洋人として初めての柔道の黒帯保持者(1936)のひとりです。
20代なかばにフランスに行き、l’Ecole des Travaux Publiques de Parisの機械電気工学科の卒業。後にソルボンヌ大学で物理学博士となり、そこでノーベル物理学者ジュリオ・キュリーの初期の原子核研究のアシスタントをしています。
スポーツでの度重なる膝の怪我を克服する為に、医師がすすめていた手術をしない決心をし、神経学、解剖学、生体力学、人間の動きの発達について学習します。二年間の研究と実験の後、モーシェは歩く能力を完璧に再構築することに成功しました。
すなわち、自分自身の身体を研究のために用い、彼の知識と、生物学、周生期発達学、サイバネティクス、言語学、システム論理への深い興味とを合流させ、歩くことを自分に再教育し、人間の機能を向上させるために中枢神経システムのパワーにアクセスする、非凡なシステムを開発したのです。
心理学、神経生理学、その他の身体関連の分野について深く学び、1949年にイスラエルに戻り、フェルデンクライスメソッドとして知られているシステムに、彼の理論を統合し、それをさらに精密にする仕事を続けました。
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